逆張り投資でしくじった経験 (武富士)


武富士

消費者金融株について

当時、グレーゾーン金利の違法判決で消費者金融株が大きく値下がりした際に購入し, その後の倒産で損失を出しています.




社会的に恨まれる業種への投資はより慎重に判断すべきことを学びました. また, 本会社はもともと法律を軽んじるところがありました. そういった点をわかっていながら無視したことも反省点です. 「永続する会社が本当の利益をもたらす」 株式投資の未来の表題にありましたね. このミスで身をもって体験した次第です.


過払い金の変換命令が裁判所より出た際に, 当初その請求額は少額にとどまっていました. 貸出金の総額規制があったとしても, 当時の過払い金請求額ならば十分に対応可能だとの結論に達し, 購入に踏み切るのですが, その後法律事務所が過払い金代理請求を事業として大規模に展開した関係で, 過払い金請求額が急増し結果破たんにつながります.

乱暴なことを言いますが消費者金融業界がなくても社会は回るんですよね。必需ではないわけです。一方で社会的に恨まれやすい業種です。東芝やシャープのように会社を救う方向に話が進みません。この辺りをもう少し考慮すべきでした。


幸い資産のごく一部の売買であったため, 回復不能なダメージには繋がりませんでした. やはり分散投資は重要です.


ポイント

①社会的に恨まれやすい業種への投資は慎重に決定すること.
②試算する際は保守的に行うこと.
③リスクの高い投資を行うときは分散投資により損失を限定すること.

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