(投資資料) ウェルスナビの投資先: バンガード FTSE先進国市場(除く米国) ETF (VEA)
ウェルスナビの投資先 ETF 7 種類のうちの一つです.
その他の ETF はこちら↑を参照ください.
VEA
FTSE 先進国オールキャップ (除く米国) に連動する ETF であり, 時価総額加重型の株価指数です. 主な投資対象は 日本, 英国, カナダ, フランス, ドイツ, スイス, オーストラリア です.名前の通り米国を除く先進国株から成っています. 2015 年 12 月 20 日まではカナダが含まれていませんでしたが, 2016 年 5 月に現在のベンチマークへと完全に移行し組み込まれることとなりました.
FTSE
ロンドン証券取引所の 100% 子会社で株価指数の算出・管理, 関連する金融データの提供を行っています. 1962 年に FT Actuaries All-Share インデックス (日本語ではフィナンシャルタイムズ全株価指数) の発表から始まった会社であり, 指数の名前の通りもともとはフィナンシャルタイムズの親会社であったピアソン傘下でした. 2011 年にロンドン証券取引所に売却され今に至ります.
指数の特徴
米国を除く先進国株式から成りたっている指数です. 大型株だけでなく 中, 小型株を含めた約 3700 銘柄から構成されています.浅く広く先進国株に投資する ETF ですね.
以下に各国の構成比を示します.
日本が最大の最大の投資先であり 約22% を占めます, 続いて英国(約16%) カナダ (約9%) と続きます. 2016 年から組み込まれたカナダが構成比で 3 位を占めています. この 3 国で構成比の半分を占め, 約 47% です. 以下の図は米国含む国別の時価総額シェアです. ちなみに米国を含む時価総額シェアは以下の様になります. 米国が如何に巨大か良く分かりますね. 若干指数の順位が異なるのは浮動株調整後の時価総額だからです. VEA では 3 位のカナダが 6 位まで順位を落としています. 見方を変えれば違うものが見えてくる良い例ですね.
話がそれました.
VEA のセクター比
金融 (約 20%), 資本財 (約 13%), 一般消費財 (約 11%), 生活必需品 (約 10%) となっています. 情報技術が 2 位を占める VTI と構成比が大きく違います.
米国とその他地域で主要な産業の違いが良く分かります. VTI の詳細はリンク先をご覧ください.
構成銘柄上位 10 位
英蘭株の RDS が首位で 1.4% を占めます. 同率首位のネスレはスイスの食品大手ですね. 強固なブランド力を持ちます. 続いてサムスン (韓国), ノバルティス (ヘルスケア, スイス), ロシュ (ヘルスケア, スイス), HSBC (英国), トヨタ (日本来たよ!にほん!!), BP (英国), ユニリーバ (生活必需品, オランダ), トタル(フランス) これら構成銘柄上位 10 社で純資産の 10% を占めます.
国別構成比上位の日本が上位 10 社にトヨタしか含まれていないのが少し悲しいところです. 一方でスイス, 英国共に 3 社が組み込まれています. 大英帝国としての名残が企業の国際競争力に現れています. 特筆すべきはスイスです. 永世中立国であるにも関わらず, 国際競争力の高い有数の企業を有します. (なぜこういった企業が生まれたのか気になるところです. 後々調べてみようと思います.)
VEA の信託報酬は 0.09% です. VTI と比較し0.04% 高いですが, 先進国各国へ広く分散投資できる ETF としては破格の手数料です. 米国 ETF の優位性がはっきりと伝わります.
過去 10 年間のチャート
2008 年から 2009 年の金融危機後のショックを引きずった 10 年間であったことがチャートから伝わってきます. 先進国各国共に, 人口動態含め様々に問題を抱えています. このまま衰退の道をたどるのか, それとも緩やかではあるものの成長を示すことができるのか, この ETF の値動きを追うことで測ることができます. 今後の動向に引き続き注目していきます.
VEA の過去の分配金です. 分配金額に比較的波があります.
分配金推移
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米ドル
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2013
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1.083
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2014
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1.394
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2015
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1.070
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2016
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1.114
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分配金利回り 2.85% (2017/04/17).
VTI と組み合わせることで先進国各国への投資が可能となります. 各市場の時価総額と一致するよう比率を調整し組み合わせたり, 米国偏重, その他先進国偏重と, 投資スタイルに合わせて比率を変えてもいいですね.
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