日経新聞一面から、トヨタ、NTT と自動運転技術開発で提携 -国際規格認定が今後の要なのは間違いない-


トヨタとNTT が5G を用いた自動運転技術で提携することが決まりました。
トヨタはKDDI と4G 通信を用いた自動運転ですでに提携していますが、2社との提携関係を続け技術開発を加速させるようです。
移動通信を用いての自動運転は通信速度が速ければ速いほどその安全性が担保されます。5G通信は4G通信と比べて10倍の通信速度があります。安全性により高い基準を置く日本企業の自動運転技術開発を加速させることは間違いありません。


5G の国際通信規格設定が年内に控えているようでこの協業は国際通信規格の認定にも大きく寄与するものと思います。日本は過去に同通信規格の選定で苦い経験があります。3G 通信規格の選定時国内での規格統一にてこずり、その認定を逃しています。他国の3G規格と比較してより効率的で速いモノであったにもかかわらずです。

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そのため4G の通信規格選定では早々に国内規格を定め、同国際規格の認定を勝ち取っています。この時もし烈な争いがある中で有利に働いたのは既に国内でのサービスを展開し始めていた点でした。


トヨタ車がヨーロッパ、米国含め世界中で利用されていることを思えば 5G 規格の国際認定は必須です。今回も勝ち取るよう最大限の努力をするでしょう。日本勢の自動運転技術の国際展開の成否をも決める決定となるからです。
今回の5Gを用いた技術開発はこの認定に資するものと思います。


NTT はここ最近の傾向として、技術は有していても独走しないように世界の開発環境と歩調を合わせて徐々に展開しています。4Gのサービス提供時も既に5G の技術を持っていると公表していました。その当時ではコスト的にも行き過ぎたサービスだったのでしょう。


社会の流れとしてそれが必用とされるときにタイムリーにサービスを提供できるのは同社の強みです。


個人的には日本勢が自動運転技術の開発を開始した段階で提携できればと思っていましたが、NTT 法の改正で特定企業との協業が解禁されたのが一昨年位なので致し方ないかなとも思います。


欧米勢ではボーダフォンがIOTに注力していましたが、IOT なら3G で十分だと同社CEO が去年の始め辺りに言ってました。静的なモノのIOT ならそれで十分です。ですが自動運転技術の流れとしては通信速度の向上が必須です。


同社も幾分かポートフォリオに組み込んでいるので、うまく舵取りして欲しいと思います。

しかしここまで通信速度が速くなると、家庭向けブロードバンドより速くなりそうですね。いい時代になったものです。

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