2017年5月9日火曜日

(メモ) 悲報 賃上げETFが息してない!


日経新聞記事 (2017,04,26) で賃上げETF の売買代金が連日ほぼゼロだと記事にされてました.


記事要約

  1. 日銀が年間 3000 億円の購入枠を設定したものの, 一般投資家と同額までしか買えないルールがある
  2. 賃上げに積極的なだけで, 業績の向上や株主還元に積極的な企業への投資とは別の話であり, 投資する理由にはならないため手控えられる


その結果,



投資家が買わない日銀も買えない売買代金低迷死亡


売買代金, 時価総額の低迷は ETF の価格形成にゆがみを生じるため, もうそれだけで投資対象とはなりえません. 完全に負のスパイラルです.


この指数に興味がなくて調べた事が無かったんですが, 日銀の購入金額が一般投資家と同額までに制限されてたんですね. それでは買い手が付かなくなって当然です.


私は設定当初のニュースを見たときに, 日銀が株を買い入れる手段を多様化するためだけに本指数を作らせたとばかり思っていました. 日銀の ETF 購入に消極的な人たちも賃上げに積極的な会社を応援する指数だと言われると大声で批判しにくいですからねぇ.
しかし購入金額のルールを見るに投資家が本気でこのETFを買うと思っていた節があります.

賃上げで得するのは労働者なわけであって, 投資家にとっては一銭の得にもなりません.

投資家としての私たちから言わせれば, 『賃上げするなら金 (配当か自社株買い) をくれ』って話です. どうせやるなら次はより上手いテーマ設定をしてほしいですね (日銀の行動として最も好ましいのは変な指数とか作らずに素直に TOPIX 連動 ETF を買い進むことですけどね...).

今後とも世の投資家は政府主導だの日銀主導だの, お上の発する雑音に惑わされず粛々と自己の利益に忠実に行動してくれればと思います. それが市場原理というもので健全な姿です.

余談ですが, 日本の市場に上場してる ETF は売買代金や時価総額が小さいものがいくつかあり, 今回の ETF に関わらず一日売買が成立しないモノも散見されます. これらの中には, 実際の指数と比較して高い値段が付いていたり, 逆に低い値段が付いていたりと, 実態からかい離した値段で推移することがあります. ETF の仕組みは本当に良くできており,(詳しくはこちらの HP 現物拠出型 ETF を参照) この価格差を狙って独立したファンドが売買を行う事で指数とのズレを是正します. 米国市場の ETF ではこの仕組みがちゃんと機能していますが, 市場規模の小さい日本では必ずしも機能しているとは言えません. よってこの価格差が放置される様な事態が生じています. 日本での ETF への投資は対象となる ETF の売買代金や時価総額も加味して決定した方が無難です. JPX にも説明しているページがあります.

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