2017年5月11日木曜日

(投資資料) ウェルスナビの投資先: iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)


ウェルスナビの投資先 ETF 7 種類のうちの一つです.

その他の ETF はこちら↑を参照ください.


IYR



ダウ・ジョーンズ米国不動産指数への連動を目指したETFです. 前回の AGG とは異なり, 今回は名前の通り米国への投資比率が 100% となっています. しかし組み入れられている REIT が米国外にも資産を有していたりします. よって正確な投資先国の割合は不明です.

構成銘柄数 126 です. 米国市場に上場している REIT の銘柄数は 158 (出展, 大和証券) ですから, 上場銘柄のおよそ 80%をカバーしています.


ちなみに指数を算出しているS&Pダウ・ジョーンズ インデックスですが 2010 年に指数算出事業が, 当時親会社であったニューズ・コーポレーションからシカゴ・マーカンタイル取引所に売却され, その後 2012 年にS&P インデックスと合併し S&Pグローバル との合弁事業として運営されています.


IYR のセクター比

構成比は iシェアーズのHPから

専門不動産への投資が 29% を占めていますが, これは携帯電話の通信等などの設備を資産に持つ投資信託です. 本指数の組み入れ上位銘柄 1 位, 3 位がこのタイプの投資信託です. 日本にはないタイプですよね. 市場規模, 多様性共に米国市場に敵うモノはありません. RIET に関しても同様といえます.


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店舗用, 住宅用, オフィス用は日本でも馴染みがありますね. ヘルスケアに関しても 3 銘柄ほどシニア向けサービス付き住宅として J-REIT でも上場しています.
J-REIT では取り扱いの無いものでは抵当不動産投信でしょうか. これは不動産担保証券への投資を主に行う REIT です. 不動産そのものへの投資ではないため, 私はあまり惹かれる投資商品ではありません. そもそも不動産を所有していない時点でこれは REIT と呼べるものなのか? 指数に入ってなければ買うことは無いでしょう.

構成上位 10 銘柄

上位構成銘柄で時価総額の 33.7% を占めています. 以下にそれぞれの投資対象を示します.

ティッカー 主な投資対象
  AMT          電波塔等の設備
   SPG          ショッピングモールなど商業用不動産
  CCI           電波塔等の設備
  EQIX         相互接続データセンターへ特化
  PSA          倉庫施設の運営
    PLD     物流倉庫 (日本でもおなじみですね)
  AVB      マンションなどの住宅用
  HCN          老人ホームとヘルスケア
    WY            木材製品の製造, 不動産開発業 (純粋な REIT じゃないですね. 不動産業です.)
    EQR         マンションなどの住宅用
   
珍しいのは EQIX や AMT, CCI ですね. データセンターや電波塔を投資対象とする REIT は日本にないです.

IYR の信託報酬は 0.44% です. ウェルスナビの他の投資先と比較すると少々高いですがそれでも国内の米国REIT を投資先とした投資信託と比較すれば圧倒的に安いです. 米国 ETF の魅力ですね.

過去 10 年間のチャート

2008 年から 2009 年の金融危機が如何に投資家心理に影響を与えたかが分かるチャートです. 10000から 2500 近くまで ¼ に暴落しています. 米国のサブプライムモーゲージが金融危機の主因です. 米国の不動産市況を示すといえる本指数が大きく下落したこともうなずけます.

この時分配金も大きく下落したため, 同指数に投資していた投資家は株価と分配金低下という拠り所の無い苦しい時代を迎えました. まさに忍耐の年であったことが伺えます. しかしこの苦難を乗り越えた投資家は株価と分配金の回復で報われたことでしょう. 如何なる危機においても動じずに配当再投資を続けることが大切です.

IYR の過去の分配金です.


分配金推移
米ドル
2013
2.383
2014
2.812
2015
2.943
2016
3.392

分配金利回り 4.10% (2017/05/04).

分配金利回りは米国の着実な景気回復と歩みを合わせて着実に増加しています. 金融危機時の動向ですが, 2.88ドル (2007年) あった分配金は, 1.93 ドル (2009 年) へと落ち込んでいます. 2007 年の水準前後まで回復したのは上記の通り 2014 年になってからです. 金融危機が不動産市場に深い傷を残したことが再確認されるデータです.

ちなみに IYR と同一指数に連動する日本むけ商品が東証に上場しています. i シェアーズ米国リート・不動産 ETF (銘柄コード 1590) です. しかしながら残念なことに, この商品の一日の売買代金は 222万円, 売買高は 249 しかありません (17,05,02). 中小零細小型株レベルです. 米国上場の IYR を購入するのが無難ですね.

まとめ
不動産は魅力的な投資対象ですが個人で投資するにはかなりのリスクが伴います. その金額もさることながら, 立地, 借入れ金利のどれをとってもそれなりの元手が無ければ有利な条件を引き出すことはできません. こういった投資家個人の資産状況によらず, 手軽に一流の不動産へ投資可能な REIT は素晴らしい投資商品です.

今回取り上げた米国 REIT に関わらず J-REIT も利回りが下がってしまい手を出しづらいですが, 下落局面では積極的に拾っていきたいと思っています. 分配利回り 11% 以上がゴロゴロ転がっていた金融危機後が懐かしいです. 今では古き良き時代ですね. さすがにここまでのチャンスはなかなか期待できそうにありません.


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