2017年6月17日土曜日

人生設計に役立つ公式, 老後資金の貯蓄額計算法.

老後に備えていくら貯蓄しておけばいいか悩む家庭も多いのではと思います. そんな時役立つのが以下の式です. 以下の式から, 退職時に想定している貯蓄額で退職後の生活を賄えるのか試算でき, 足りない場合は年収の何割を積立てていけばいいのか明らかになります.



老後生活費率: 現在の生活費に対する老後の生活費率. 一般的に 0.7 掛けで想定.
手取り年収: 現役世代の平均手取り年収を示す. 今回は 330 万円で試算.


年金額: 老後に見込める収入. 年金に加え配当金, 家賃収入等がここに入る.


現在資産額: 現在退職時に想定している資産額


老後年数: 今回は 90 歳まで生きると仮定し 25 年と想定. 長ければ長く見積もるほど保守的.


現役年数: 現在 30 歳で 65 歳まで働くなら 65-30=35 となる.


それぞれ見ていきます.


老後生活比率
数字が大きいほど保守的な計算になる.
各家庭によって変わる値だと思います. 一般的には 0.7 掛けで想定することが多いようですが, 生活水準を変えたくない場合は 1.0 掛けになります. 生活水準を上げる予定なら数字が大きくなります.


手取り年収
社会保険料, 所得税, 住民税を支払った後の手取り収入です. 自社の平均年収が分かればそこから近い値を導けるのではと思います.


年金額
老後に見込める収入です. 年金の見込み額はネットで検索すれば計算サイトがある為, それぞれの状況に合わせて試算できます. 配当金収入や家賃収入などもこちらに加算して計算します.


現在資産額
退職時に現在あなたが想定している貯蓄額です. 現在の資産を基準として考えれば分かりやすいでが, 注意点は学費, 医療費, 住宅ローンを差し引いた金額であることです.


老後年数
想定寿命から退職年数を引いて導きます. 数字を大きく見積もるほど保守的です.


現役年数
退職まで残された年数です. 現在は 65 歳で退職が一般的な為, 現在 30 歳と仮定するなら 65-30=35 となります.


注意点
想定する貯蓄額は現在資産額の項目にあるように, 学費, 医療費, 住宅ローンを差し引いた額であるということです. 学費は子供 1 人につき 1000 万円以上確保する必要がありますし, 医療費については 数百万円程度に及ぶ場合もあります. 当然, 住宅ローンについても数千万円単位で必要となる支出ですから, それらを試算し差し引いて出さねばなりません.



ここでもう一度試算の結果を示します.
例では 年収平均 500 万円の大卒, 年齢は 30 歳と想定し試算しました. 退職時の貯蓄額は 500 万円です. 図の通り年収の 0.43% を 500 万円とは別に新たに積み上げる必要があることが分かります.

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意外にも貯蓄額 500 万円で 90 歳までやり繰りできる事が分かりました. 五体満足なまま 90 歳を迎え老衰で人生を終えるならこの試算でも何とかなります. しかしそれは稀な話です. 日本人の死因 1位から 4 位である ガン, 心疾患, 肺炎, 脳血管疾患 の死亡者だけで 死亡者数の 32% 程度を占めています. この 32% は確実に医療費がかってきます.


例では老後生活費 0.7 掛けで想定していますが, リタイア後は子供の学費等の支出が減った費用の代わりにこの医療費が増加していきますから, 老後生活費率 0.7 掛け, 貯蓄 500 万円ではいずれ足りなくなると想定されます. この場合, 老後に掛かる医療費を想定し別途積立てておくことが必要です. 今回は貯蓄額 500 万円と, 極端に少ない額で試算しましたが, この様に本計算式からは色々と得るものがあります. 一般論に囚われることなく, 各家庭に合わせて試算してみてください.

退職が目前に迫った 65 歳であり, 現在の年金給付水準がこのまま続くのであれば, 少なくとも倍の 1000 万円程度の預金があれば医療費がある程度掛かっても, まともな人生を送ることができます.

ちなみに私は年に一回は旅行に行きたいと思っています. 海外であろうと国内であろうと, いくら歳を取ったとしても行きたいと思う場所へ行きたいです. こうなると 0.7 掛けじゃ明らかに足りないですね. はてさて...

今後, 状況が変わる項目
私たち 30 代が退職を迎える際に変わっている可能性の高い項目は以下の 2+(1) 項目です.


年金額
退職年齢
(医療費の自己負担割合の増加)


今後, 年金額は引き下げられ退職年齢は引き上げられるでしょう. くわえて医療費の自己負担額も上がる可能性が高いと判断しています.


安倍首相の一億総活躍社会や最近語られている『高齢者の定義 70 歳以上』にみられるように, 国は歳入の増加と支出の減少を目的とした布石を打ってきています. この定義の変更から退職年齢が 70 歳に引き上げられ, ゆくゆくは年金の給付年齢についても 70 歳となるでしょう. 普段, 私たちが思い描くであろうある程度余力を残した 65 歳からの悠々自適なリタイア生活は幻想となりつつあります. 年に一回の旅行も遠のいて行きます.


医療費負担についても同様です. ご存知とおり国の社会保障費は右肩上がりで, これが財政を圧迫しています. このため現状では十分な公共事業が行えていないのが現状です. 意外に思うかもしれませんが, 国の公共事業費は東日本大震災後に復興関連で持ち直したもののそれまでは年々減少していました. この様な状況から, この社会保障を取り巻く状況に永続性は無く見直しが必要なのは明らかです.


収入がある今のうちに対処する.
将棋と同じで正に先手を打つことが肝要です.
私にとって仕事は自己実現の手段の一つです. 幸い今の会社ではやりたい事, 付きたい職に付いています. 幸運なことです. 五体満足に 70 歳までやりたいことが仕事としてできるならそれは幸運といえます. しかしまだ 30 代です. こういった状況が未来永劫続くわけではないでしょう. 経済的自由を早期に達成したいという思いはここにあります.

経済的に拠り所となるものが仕事以外にあることで, より自分の仕事に集中でき, より良い成果に繋がります. 少なくとも私はそう思っています. その状況を作り上げる手段の一つとして私は株式投資を選択しています. この取り組みがゆくゆくは国の社会保障, 年金に頼らない生き方を送ることにも繋がっていくのです.

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