寄付について思う事. 大学生が行う募金活動.

週末になると京都の四条通りで寄付を呼びかける大学生の団体を見かけます. 人数は 8 人からそれ以上でしょうか. 人が集まる分だけにぎやかで目立ちます. 頑張っている事も伝わってきます. しかしこれってなんかおかしいと思うんですよ.
※ボランティア活動を否定しているわけではありません. 自分自身が持つ貴重な時間を他人の為に無償で提供する行為ができるのは尊敬しています.

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募金活動も時給換算した方がいい
大人が 8 人アルバイトを行えば, 時給 1,000 円と仮定しても 1 時間に 8,000 円稼ぐことができます. 彼らは自らが生み出せる価値 8,000 円の代わりとしてそこで募金活動をしています. これを補うには 1 時間当たり少なくとも同額以上の募金を集める必要があるわけです.


しかし, あの募金活動で 1 分間に 1 人の頻度ですら募金を集めている様には到底見受けられません (100円/人/分 なら 60 分で 6,000 円です). よって, 残念ながら彼らが行う募金活動で生み出されるものは何もなく『募金という理由を付けてただワイワイと騒いでいる』それだけなのです.


本気で募金をしたいなら, 募金活動している同じ時間を利用して, 彼ら自らがバイト等で働くことにより得た給与を直接募金した方が効率が良く, しかもバイトを通して社会に労働力を提供するため無駄がありません.

機会費用を考えよう
募金活動についても機会費用を考えるべきだと私は思うわけです. やるならせめて 1 組の人数を 2 人までに抑え, 4 箇所に分かれて行う方が効率が良いでしょう. これでも 1 時間に一組当たり 2,000 円の募金額へ届かないのならば, 募金活動は諦めてバイトした方が良い結果を与えます.


大勢で募金活動を行う事に意味があるのはせめて高校生までですね. 教育の一環として彼ら自身が考える貴重な機会となります.

中学生以下はそもそもバイトなどの労働が認められていないので募金活動をするしか手は無いです. なのでボーイスカウトやガールスカウトが行う募金活動の意義は大きいと思っています. ボーイスカウトで行った, 緑と赤い羽根の募金, 近所の家を訪ねて募金をお願いするのは, 結果が募金箱の重みに表れて楽しかったです.

労働力を寄付する方が時として役に立つ.
学生時代, 私の場合は養護学校で開催するクラブやキャンプを主催したり参加するなど, 主には労働力の提供をメインとする福祉活動でした. 大変でしたが, 催し物を考えたり, 工作や調理を一緒にやったり今では楽しい思い出となっています. 一方で, 社会人になってからはめっきり参加しなくなってしまいましたね. 代わりにお金で済ませるようになってしまいました...

ここまで批判的に書いてしまいましたが,

『誰かの為に何かをする, 思っていてやらないより, 今一歩でも行動に移す』

事の方が大切だと思います. いつもありがとうございます. 募金活動頑張ってください.

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