2017年8月31日木曜日

Amazon-Whole Foods 連合とWalmart-google 連合の影響

早速 Whole Foods が大幅な値引き販売.
Whole Foods は一度だけ足を運んだことがありますが, 売っている品物の品質は良いものの, 取り扱い商品の値段が高すぎてマス層の下段, 中段の階層には常用スーパーにはなり得ない印象を受けました. デパ地下の生鮮食品売り場みたいな値付け感覚です.

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駅前のデパ地下は利便性が良いため日本では使う事もありましたが, Whole Foods はわざわざそこに運転して行かなければなりませんから, そこで売っている高付加価値のオーガニック食品などに関心がなければ先ずは選択肢に入らないスーパーです.


生鮮食品スーパーへの影響は大きい
しかしその Whole Foods が一挙に 20% 程度, ものによっては 30-40% も大幅に値引きして生鮮食品の販売を始めました. この Whole foods・Amazon 連合の値引き販売の影響を最も受けるのは Trader Joe’s や Vons 等の生鮮食品スーパーです. Whole foods による先の値引き販売がより広い範囲で実施されていけば, これら食品スーパーとの価格差はいずれ無くなり 『Whole Foods を避ける理由』が完全に取り払われます. 加えて今後実施されていくであろう Amazon プライム会員向けプログラムは他社が提供している独自のポイントプログラム程度では対抗しきれるはずもありません. 今後 Whole Foods の優位性は揺るぎないものとなるのは明白です.


Costco のビジネスモデルと同じ
Whole Foods・アマゾン連合に食いつぶされるのは先の生鮮食品スーパーですが, 真正面からぶつかるのは Costco です. 会員制スーパーである Costco のビジネスモデルは, この会員費を主な収入源とすることで, 販売商品にはほとんど利益を載せずに販売できる点です. これにより他社が真似できない程の値引き販売が実施できます.


この仕組みが非日常感とお得感, そして会員であることの少しの優越感に変わり Costco の付加価値として働いています. Walmart が平日の昼間に込み合ってることはほとんどないですが, Costco は平日昼間でも多くの人でにぎわいを見せます. 行ったときには驚きましたよ. 何かキャンペーンでもあるのかと思いきやこれが日常だったのです. 休日ともなれば駐車スペースを探すのも難しいほどの集客を見せます.


Costco も生鮮食品売り場が店内にあり, 高付加価値のオーガニック製品も大量に扱っていますが, この部分が完全に Whole foods と競合します. また, Costco で取り扱いのあるその他の商品, 家電, 衣料, カー用品などはアマゾンでも購入できますから, Whole foods と組み合わせたプライム会員向けサービスプログラム (より大幅な値引き販売など) が提供されていけば, 徐々に Costco の優位性が揺らぐ存在に育つ可能性は高いです. ビジネスモデルも似通ったものとなる為になおさらその影響は大きいものとなります.


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Walmart は案外影響を受けない
一方で, Walmart はこれら連合からの影響は受けるでしょうが真正面からぶつかることは殆ど無いと予想しています. ビジネス形態は一緒でもビジネスモデルが違うからです. 生鮮食品の取り扱いが殆ど無いですから食品スーパーともちょっと扱いが異なりますね. Walmart も総合小売りで Costco と似ていますが, 会員制ではないので, だれでもいつも最安値で欲しいものが買えます. 会員, 非会員など関係なく『everyday low price』が Walmart の強みです. これには一定の需要が必ずあります.
私のコミュニティ内の話ですからかなり限られてはいますが, Costco も Walmart も両方良く行くという人に会ったことが無いです. これら二つの異なるビジネスモデルは意外にもちゃんと住み分けが出来ています. Costco 会員は有料で会員になっている分だけ Costco に愛着を持ちます. 大体欲しいものも Costco で揃いますから Walmart に行く必要がありません. 逆は然りですね. 会員じゃなければ使えませんから常用できませんよね.


そんな Walmart は Google と組み, 流れ弾で Target が死ぬ.
Walmart のビジネスモデルとダダ被りなのが Target です. Target は言うなればちょっとキレイな Walmart でその分 Walmart より若干高めの価格設定です. 他に異なる点といえば生鮮食品の取り扱いが多少あるくらいでしょうか.ですがこれ以外の取扱商品はもうほとんど Walmart と一緒です. なので私は Walmart にいきます. だってそっちの方が安いから.


ちゃんと Target について調べればその優位性が出てくるかもしれませんが, 私のような一消費者から見れば所詮 Target は「ちょっとキレイな Walmart」それ以上でもそれ以下でもありません. そんな Target ですが, Walmart と差別化できていたのは Google Assistant によるネット販売です. しかしここにも Walmart が進出してきました.


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私見
Walmart-Google vs Amazon-Whole Foods vs Costco
Walmart-Google 連合 が Amazon-Whole Foods  連合とぶつかり合う印象を持ちますが, どちらかというと 2 連合+1 社の三つ巴の戦いとなるでしょう. そして戦いのメインは共通のビジネスモデルを敷く Costco vs Amazon-Whole Foods となり, その横で静かに繰り広げられる Amazon vs Google の戦いにプラットフォーム利用者として参戦する Target をはじめとする小売業者は, Google Assistant というプラットフォームの枠組みの中で内戦により衰退していくと読んでいます.


Google が Amazon-Whole foods を Target として撃ち放った弾丸は, 流れ弾として Target をはじめとする小売業者に命中し彼らの決算と株主に傷跡を残すことを予想しています. その環境で生き残るのは価格競争力のある Walmart でしょう. そしてこの戦いの利益を最も享受するのは激戦地である米国の消費者を置いて他にいないでしょう. 競争で産まれる利益を最も享受する相手が, 株主では無く消費者という構図はよくあることです. IT バブル前後でも通信サービスの値下がりという形で同様のことが起こりました.


Amazon-Whole Foods と Costco の戦いは読めないですね. Costco は非常に魅力的な投資先ですが悩むところです. 株主として参戦するよりは他の投資先を探した方今のところは無難と判断しています.

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