2017年8月3日木曜日

Berkshire Hathaway の稼ぎ方

バークシャーハサウェイの変遷や傘下企業については wiki や諸ブログで既に報告されているので私のブログでは omit します.


基本的に個人投資家目線で見ていきますので BRK.B を基準にまとめています.
過去 10 年間の各セグメント売上高と税引き前純利益をアニュアルレポートを元に集計しました. 先ずはそちらから示します.

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2016 年売上高内訳
保険関連 が 78%, が鉄道, 公益 が 17%, 金融 が 5% となっています.


2016 年税引き前純利益

保険事業が 60%, 鉄道公益が 32%, 金融が 8% となっています. 純利益では 鉄道, 公益と金融の利益率が相対的に高いことが分かります.



セグメント別売上高 10 年間推移 (2007-2016)

金融危機を含む業績の推移はストレスに曝された際の会社のふるまいや体力を確認するうえでとても有用です. 本グラフによると金融危機においても保険関連は盤石であり殆ど売り上げを落としていません. 一方で鉄道, 公益及び金融は景気の影響を受けやすく停滞又はマイナスとなっています.

金融の売上高がマイナス?? 良く分かりませんね. 一方で米国景気が回復するにつれて全セグメントの売上が伸びています. 2016 年には 2007 年比で保険が 1.7 倍, 鉄道, 公益が約 3 倍, 金融が 2 倍となっています.



セグメント別税引前純利益 10 年間推移 (2007-2016)

2007-2009 年の経過を見ると, 売上高の推移と同様に保険料収入が景気後退期にあっても比較的安定した収入をもたらすことが分かります. 一方で, 鉄道, 公益および金融は景気の影響を受けて純利益が縮小又は大きくマイナスとなっています. 景気拡大期には基本的にどのセグメントも安定的に推移しています. 当然ですが, 特に金融の伸びが良いですね.


セグメント別純利益率 10 年間推移 (2007-2016)

保険は安定した売上高と利益率をほこりバークシャーのまさにバックボーンです. また, 鉄道, 公益は押しなべて利益率が高く, 売上高純利益率が 21-23% 程あります. 景気後退においてもその利益率が高く維持されるのは価格決定力がある産業であることを示しているといえますね. 一方で金融は景気の影響を激しく受け, グラフの通り数値が安定していません. 特に 2008 年の金融危機では -321% となっており, 既に数値が振り切れこのグラフでは見えません. その一方で平時の利益率はずば抜けており, 平均して 38-48% 程度あります.  

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バークシャーの稼ぎ方
以上の業績推移から簡単にまとめると


①利益率はそこそこでも不景気に強く安定した収入が得られる保険事業を基本とする
②利益率の高い鉄道, 公益事業で平時の利益率を改善する
③景気拡大期には金融事業で業績を底上げする


10 年間の各セグメント業績推移からこの様な戦略を採る会社であることが伺えます.


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諸データ
以降は morningstar に参照元が変わります.
morningstar の数値とバークシャーのアニュアルレポートを比較すると若干異なる部分がありましたが, 大勢に影響はないレベルだったのでそのまま用いています. 全ての参照元に言えることですが, 会社のアニュアルレポートと数値が異なることが多々あるので, 真剣に投資を検討する際にはアニュアルレポートを参照しながら考える方がより良い投資判断につながります.


2017年 8 月 2 日
会社名
Berkshire Hathaway
銘柄コード
BRK
業種
投資持ち株会社
従業員数
367,700
PER
19.03
PBR
1.47
ROA
4%
ROE
8.94%
自己資本比率
46.27%
予想配当利回り
-%



10 年間業績推移 (2007-2016)

10 年間で売上高は約 1.9 倍, 純利益は 1.82 倍に成長しています.
売上高純利益率は金融危機の 2008 年には 4.63% へ低下しましたが, 近年では 10-11% 前後で安定しています.


10 年間CF推移 (2007-2016)

営業キャッシュフローは 10 年間で2.6 倍, フリーキャッシュフローは 2.7 倍に伸びています. 営業キャッシュフローマージンは 14-15% 前後で直近 4 年間は推移しています. 傘下に製造業, 公益など設備投資を必要とする会社を有しますが, グラフの通り潤沢なフリーキャッシュフローを安定して生み出しています. 直近 4 年間の FCFマージンは 8-9% 前後です. ちなみに 2016 年は純利益の 81% が FCF になっていることがこれらグラフから分かります.


10 年間 EPS, 一株当たり FCF 推移 (2007-2016)

単位はドルです. EPS $ 9.76, FCF/株 $ 7.62 (2016 年) となっています. 2007 年からの 10 年間で EPS は 1.7 倍となり, 一株当たり FCF は 2.47 倍に伸びています.

10 年間 ROE, ROA 推移 (2007-2016)


金融危機前夜の 2007 年には 12% 近い ROE を有しましたが, 直近 4 年間は 8.5-9.5% 前後で落ち着いています. 徐々に ROE の伸びが鈍化しているようにも見受けられますね.


10 年間株価推移 (2007-2016)
Google Finance より

金融危機直前の高値 $95 (2007年12月)から $47 (2009年02月末) まで 49% の下落を見せています. 金融危機で落ち込んだ EPS が未来永劫続くと判断したかの様な株価の推移ですね. その後は持ち直し現在は $176 (2017年8月初旬) で取引されています.

金融危機前の最高値からの上昇率 1.85 倍
金融危機後の最安値からの上昇率 3.75 倍


所見
成長率は落ちていますが, 諸データの通り不景気にも耐えられる事業構造が魅力です.
経営陣が高齢であり, 投資の神様が神に召されるリスクは付きまといます. しかし, そもそも傘下企業に基本的には口出ししない方針ですし, 次代の経営陣が育ってきている印象を受けますから, 過度に心配する必要はないものと判断しています. 

無配企業ですが, 得た利益を適切に再投資してくれるならそれで株主として不満はありません.

先の投資状況の記事の通り, ここ 2,3 ヵ月再投資先に悩んでいましたが, 投資資産の 1% を BRK.B に振りました. 最大で 3% まで買い増しを許容します. 有事の際には状況を見つつ拾っていこうと思います.

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