ゼネラルミルズ (GIS) 決算を受けて株価急落

ゼネラルミルズの株価が 前日比で約 10% 減と急落し $45 近辺で取引されています.
急落の理由は原材料価格とサプライチェーンコストの上昇により利益が圧迫されたためです.


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ゼネラルミルズの売上高は一年間で 2.3% の増加を見せましたが, 原料原価が 5.7% の増加を見せてこれを上回りました. 

この結果を受けて, 同社は 18 年通期の一株当たり利益予想の引き下げを行っています. コスト増への対応としてサプライチェーンの見直しを行うなど, 経費削減についての処置を開始するとの事でした.

また, ハーゲンダッツや有機食品事業についてはその成長に加速が見られたものの, パッケージ品と呼ばれる加工食品の売り上げが近年落ち気味です. この傾向は今回の決算でも見られています. そこで業績が低迷するこれら事業の縮小を計画しています.

直近の四半期に限ってですが, 国内スナック事業とベーキング製品の成長がシリアル及びヨーグルト製品の売り上げの減少を相殺しましたので, 売上高は 1% 程増加する結果となりました.

この四半期業績としては前年同期比の 3 億 5780 万ドル (1 株あたり 61 セント) から 9 億 4110 万ドル (1 株当たり1.61 ドル) となりました. 一時項目を除く調整後利益は, 前年の 72 セントから 79 セントに増加しています (会社に行く前に殴り書いたため, 業績に関する数字が間違っていました. 日本時間 3/22 15:00 にて訂正しています. 失礼いたしました).

この 1 年間で S&P500 は 14% 上昇しましたが, ゼネラルミルズの株価は 17% 減少し 5 年前の株価を割り込んでいます.

5 年間株価推移


以下に, 同社の業績とCF の推移を示します.
業績推移


CF 推移
売上高, 営業利益は 4 年前をピークとして共に減少傾向です. しかしその一方で, 同社は大きな設備投資を必要としないために, 毎年多額の FCF を生み出していることが分かります. また, FCFマージンについても毎年 10% 以上を示し安定しています. 安定した純利益率や FCF マージンを示す事の裏を返せば, 売上高が回復しない限り FCF の増加も純利益の増加も現時点では見えないため, 引き続き業績が低迷し, これらの数字がさらに減少する可能性を株価が織り込みにいっています. 

投資状況
私は平均取得価格 $56 で GIS を購入していますので, 約 20% 程の含み損となっています. しかし, 同社は私のリスク資産の 1.8% を占めるのみですからその影響は限定的です.こんな時に分散投資の重要性が再認識されますね. ハーゲンダッツでも食べながら静観することにしますよ(´・ω・).

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