保育園 (こども園) 入園の為におこなった4つのステップ

我が家もおよそ 2 年前まで DINKS 世帯で夫婦共々バリバリと働いていたわけです.


しかしながらこの DINKS 世帯がいつまでも NKS 状態であるはずも無く, めでたく子供が産まれるわけですよね. このめでたくも問題となってくるのは, 如何にして今まで続けてきた DI 状態を維持するかという事です.

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この為には保育園 (またはこども園) へと入園させることが不可欠となってきます.
我が家では出産前から準備を行い, 4 ヵ月を迎える頃には無事に入園させることができました. 私と妻の年収はおよそ同額なので, 妻が復帰できるか否かで我が家の所得と将来設計に大きな影響を与えるものになります. 希望通り入園できたことは有り難いことでした.


以下は基本的に途中入園 (4 月以外の月で入園) を想定しています. 私の居住地区では 4 月の入園希望は前年 10 月に締め切られます. そしてこの入園希望の提出が可能なのは誕生し, 住民票登録が済んでいることが前提です. お腹の中にいるうちに済ませることはできません. 我が家が置かれたのはこの状況でした.




こども園入園のためにおこなった4つのステップ


およその時系列で並べます.
出来るだけ早く妻が仕事へ復帰することを目指していたので, 入園に向けた準備は出産前から行なっていますが, 必ずしも出産前から行う必要はありません. 各家庭に置かれた状況に合わせて行ってください.


比較的入園が難しい地区に居住していましたが, 以下の 4 ステップでなんとか入園させていただくことができました.



① 役所で確認 (出産 3 ヵ月前)
周辺のこども園, 保育園, 簡易託児所について以下の点を役所に確認.  


・場所 (現実的に通園可能な距離にある園か否か)
・規模 (受け入れ可能人数)
・居住地域の利用状況確認 (保育園に入れやすいか否か).
・役所で通園可否を決定する際に利用している採点方法の確認


② 保育園 (こども園)で実地確認 (出産 3 ヵ月前)
場所, 規模を確認して, 入園を希望する園へ見学.


③ 我が家の状況確認 (出産前1 ヵ月-出産後 1 ヵ月)
育児の状況と担当する仕事の状況を見て復帰時期を決定


④ 保育園の空き状況確認 (出産後 - 入園まで)
入園を希望する園の空き状況を確認しつつ役所へ書類提出


順次見ていきます

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① 役所で確認
項目 ① の確認は全て役所でおこないます.
もちろん HP で基本的な内容は確認できます. しかし最も重要な下記の点は分かりません.


● 居住地域の傾向 (保育園に入れにくいか否か)
● どこの園に第一希望が集中するのか又は人気なのか
● 保育園に入れにくい状況なら, どの園ならば比較的競争が少ないのか


これらは役所に行って初めて正しい情報が掴めます.


特に希望の集中する園または比較的入りやすい園の情報は価値があります.
妥協できる点があればできる限り競争の少ない園を選択して第一希望からの順位を付けていくべきでしょう.


こんな例があったとします
(自分の希望順位: 園のメリットデメリット: 居住地区での競争具合)


第一希望, A 園:通勤経路途中 (家からも近い): 激しい
第二希望, B 園:家から近い (でも通勤経路から外れる): 少ない
第三希望, C 園 : 共感できる教育方針 (でも家から遠い, 通勤経路を外れる): 中程度
第四希望以降は第三希望より使い勝手の悪い園を希望したと仮定する


第一希望で競争の激しい A 園を選択してその競争に敗れた場合, 第二希望以降の B, C 園の競争にも影響が出ます.


何故なら第二希望の B 園を第一希望として申請した人が優先して枠を割り当てられるからです. 第三希望 C 園ではこの園を第一希望, 第二希望で申請した人に先ず割り当てられます.


この様に第一希望の競争で敗れれば入園できない可能性が出てきますし, 仮に幸運にも下位で申請した園に入園できたとしても, 通勤経路を大きく外れて家からも遠い, 使い勝手の非常に悪い第四希望以降の園が割り当てられてしまう可能性もあります.


今回挙げた例の様に, 通勤経路から外れていても家から近い B 園があり, その希望者が比較的少ないならばこの場合は B 園を第一志望としておいた方が無難です.




② 実地確認
項目 ② は実際に各園に出向いて確認します.


注目するのは以下の項目です


・周辺環境
・空き状況
・受け入れ可能人数
・教育方針


項目 ① で見えてきた入園希望先の園を実際に目で見て環境を確認します.
ここで, 実際の環境が希望していた環境と一致しているかや, 毎日の送り迎えで不便が無いか, 親にとっての使いやすさ使いにくさがどの程度かを, 実際に足を運ぶことで確認します.


この実地確認は意外に大切です. 保育園やこども園の HP から得た印象と実際の環境が異なることも多いですし, 実際に通う可能性のある園で働いていらっしゃるスタッフさんや園長様との関係を早い段階で作り始めることができます.


実際にこの関係構築が役立っています.
我が子の保育園通園は月齢 3ヵ月ごろから開始しましたが, 通っている園の方針では本来月齢 4 ヵ月以降を受け入れ可能としています.


約 1 ヵ月ほどこの基準を緩めてくださったことになります. この様に対応して下さったのも私と妻でこども園を見学させて頂き, 園長様との面談で私たちの家庭状況 (私が 2 年間の米国単身赴任となり, 妻が育児と仕事をひとりでおこなうために子供と妻にかなりの負担を強いられる育児環境であること) を説明する機会を得たからでした.


この時の面談から園長様が私たち夫婦の事を覚えていてくださいました.「④ 保育園の空き状況確認」で出産後に電話で問い合わせをした際に, 我が子が月齢 3 ヵ月を迎えるころに, ちょうど 0-2 歳児枠に空きが出来る見込みであること, この枠ができ次第, 私たち夫婦に割り当てできるように園としてもできる限りの支援を申し出て下さいました.


もちろん役所が示す点数で各家庭を機械的に順位付けし, さらには通園申し込みの先着順なので約束はできないけれどと前振りをされていましたがとても有り難い言葉でした.




③ 我が家の状況確認
項目③ では自分たちが置かれている状況を確認します.


これは出産前から出産後の前後 1 ヵ月でおよそ見えてくるでしょう.
当時の我が家の状況は以下の通りです.


・誕生 2 ヵ月後に私が米国赴任
・出来る限り早い妻の仕事復帰
・妻ひとりでの育児と仕事の両立


妻が抱えるプロジェクトから出来る限り速やかな復帰が望まれ, 保育園に預け入れられるか決まる前に仕事への復帰日が決まりました. この復帰日を迎えるころには, 私は既に米国赴任で不在のため子供の面倒を見る人が居なくなります. 無事入園できる意外に現実的な解決方法は無く, 完全に救いのない状況に置かれることが明らかでした.




④ 保育園の空き状況確認
項目 ③ で我が家が置かれている環境から出来る限り早く入園先を決定することが望まれました. そこで, 項目 ② で見学させて頂いた園に連絡をとり, 枠の空き状況を確認しました. この時, 項目 ② で示したように月齢 3 ヵ月で確実に空きが出ることが確認でき, この園を第一志望として役所に提出いたしました.


もちろん先着順なので第一希望が通る保証は無く第二希望以下も書きましたが, 確実に枠の空きが確認できていたのは第一志望の園だけでした.


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まとめ
4 つのステップを順次見てきましたが, 結果的にこの第一志望の園に希望通り通園できたのはとても幸運でした. この方法で必ず保育園に入れるわけでは無いですが, 入園するまでに何をするか, 何ができるのか少しでもその行動の助けになれば本望です.
我が家の居住地区では兄弟が保育園に通っている子供の加点が最も多く親が単身赴任でワンオペの状況の加点と比較して 3 倍ほどあります. これが示す事は, 兄弟が保育園やこども園に通っている子供は圧倒的に入園しやすいという事です.


子供の誕生は我が家にとっても, さらには我が国にとっても何ものにも代えがたい価値があります. 今の状況を最大限に活用出来ればと思います.


(当事者として有り難いことですが, 客観的に見れば兄弟の加点が大きすぎるとも思います. こどもが保育園や子供園に入園できた人とできなかった人では明らかな格差が生じます. この格差は何人の子供を産むかという各家庭の問題から始まり, 人口動態にも影響を与える大きな問題へと発展するとも言えるでしょう. この環境が少しでも公平になるように, さらなる環境整備が必要と思っています.)


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所得額が減るので住民税が減り, 保育園料が安くなる可能性があります.

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