2017年7月2日日曜日

しくじった銘柄 インボイス

この会社ご存知ですか?事業内容はいたって単純であり, 企業の通信サービスを一括して提供し, それらの請求書を一枚に纏めることで事務コストと手間を抑える手伝いをする会社というのが売りでした. 2011 年に上場廃止していますから, 知らない方も多いと思います. 前回の武富士に続きしくじった例の 2 例目になります.

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事業コンセプトの単純明快さと通信サービスという継続性の高さが魅力的で購入しました. 株価についてもその後順当に上がり, 23,000 円前後まで上がりました. しかしこの状況は一変します. その原因は資本政策です. 2004 年に一株当たり1つの新株予約券を割り当てました.

交換価格の正確な金額は忘れましたが 19,000~20,000 円くらいだったと思います. 全株主に新株予約券を付与した例はこれまで殆ど無く, その物珍しさも手伝って NHK のニュースに取り上げられるほどでした. しかしこれが終わりの始まりです. 新株予約権を持つ投資家は交換価格以上の株価であれば同数の株を空売りしても利益が出ます. また, この様に話題を集めた銘柄は割高に取引されることも多く, 権利確定と同時に売られる例が多いです.

本銘柄もその例に漏れず 20,000 円を超えた株価は, 権利確定と同時に暴落し, すぐに 10,000 円を割り込みます. 私は 12,000 円前後で売却し撤退することとなりました. 幸い買い付け額が 1 株だけだったため大きな損失にはなりませんでしたが, この経験から株価は会社の実態とかけ離れて上昇し, その膨らみ過ぎた価格は買い手が居なくなれば暴落することを体感します.

この一連の経緯から,

株を買う際には, その事業収益に裏付けられた株価で買う必要があり, 普段の買い物と同様に割安なものを探す努力が必要だと学びました.

その後 インボイス は 2011 年 1 月に TOB を受け上場廃止します. その時の買い付け価格は 1500 円 でした. これは直近の株価に 33% のプレミアムを付けた値だったようです. 1000 円前後で株価が推移していたことが示唆されます. 最高値の 1/20 の価格です.

繰り返しますが,
株を買うという事は会社を買う事であり, その会社をその値段で買うのに足るエビデンスが必要だという事です.

指標を理解しよう.
そのエビデンスを得るための指標が

PBR
PER
ROE
ROA

だったりするわけです.
他にも色々ありますが, 主にはこの 4 種類の指数が分かればおよその判断は付きますよね. この値が過去 10 年, 過去 5 年どの様に推移してきたか見るだけでも他の投資家がその会社をどの様に見ているか分かります.

加えて, 当然ながらアニュアルレポート, 有価証券報告書には目を通す必要があります. これらは重要な情報源です.

貸借対照表
損益計算書
キャッシュフロー計算書

投資対象とした会社の状況を正しく理解するためには, これらの情報が必要となります.
その会社の状況を把握する為に, 各項目に書かれる言葉の意味は分かった方が良いですね. これら 3 つの資料を時系列で並べて比べれば, およその傾向 (売り上げ, 営業利益, 純利益, 資本政策, 配当政策など) が見えてきます. 加えて, アニュアルレポートからはその会社がどんな未来を描いているのか読み取れます. しかしこれに目を通しても将来が見えてこない会社については買うのを控えるだけで, 指数は割安でも本当にゴミになりつつある会社を買う危険が無くなります.

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まとめ
株を買う際には, その事業収益に裏付けられた株価で買う必要があり, 普段の買い物と同様に割安なものを探す努力が必要です.

そのためには

各指標の意味を理解しましょう. 最低でも下記の 4 種類の意味は覚えましょう.


PBR
PER
ROE
ROA

アニュアルレポートに目を通しましょう.
そして以下の報告書からざっくり会社の状況を把握しましょう.

貸借対照表
損益計算書
キャッシュフロー計算書


投資でしくじることは仕方がありません. どうしても, 誰にでも起こることです. しかし最も大切なのはそこから何を学ぶかです. どうせ失敗するなら若い時がいい. これは投資にも当てはまります.

取引額も小さいですし, その経験が糧になりより良い将来に繋がるからです. 私も本件で損失を出しましたが幸い数千円で済みました. この数千円は今でこそ笑って見れますが, 当時は学生の身分でもありますから, 一日のバイト代が消えたと思うとその衝撃は大きなものです. 投資家が起こす若いころの失敗は, 当人から見れば深刻な様でもその後の人生で取り返せることが多いです. 何故なら投資額が相対的に小さく, その損失の絶対額が限定されるからです.

この若い投資家が失敗から得た経験は例えば上記のような学びへと変わり, その後の利益へとつながります. 

失敗は共有されることが少ない情報ですが, 成功例と同等かそれ以上に価値のあるものと捉えています. 幸いなことに私が起こした大きな失敗例は先の武富士と今回のインボイスの 2 社のみです. しかし, 投資家としての人生もまだまだ長いものがあります. これからもしくじる例が出てくることでしょう. その際には積極的に共有していきます.

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