2018年2月10日土曜日

しくじりかけた経験. ねずみ講に誘われる.

もう 10 年近く前の話となりますが, ねずみ講に勧誘されたことがありました. これは今でも思いますが, その場の空気に押されるがままに契約しなくて本当によかったです.
もし仮に契約していれば, 若さゆえの過ちといえども, 人生がチェックメイトされるところでした. 関わるのも犯罪ですからね.


何ごともそうですが, その場の空気に流されず自分の意思を保つことは何より肝要なことです. 駄目なものは駄目だという, 自分の意思を貫きましょう.



さて, この出来事は, バフェット語録『利益を少し増やすために人のつながりを切り捨てていく人達がいる. 金持ちになる意味があるのか.』を書いている時に思い出しました. 関わりかけたこと自体が恥みたいなものですが, こんな内容でもまとめておく意味はあるかと思い, 子供に向ける注意として記すことにいたします. お父さんはバカをやりかけたよ(´・ω・`)

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さっそく本題にはいりましょう.
当時大学 4 年生で金持ち父さん関連の書籍からネットワークビジネスに関心を寄せていたところ, 同じ研究室の友人のそのまた友人がネットワークビジネスを始めたとの話を聞きつけたため, これはチャンスだと思い詳しく中身を訊ねてみることにしました.




ミーティングに行く
約束の日時が決まり, これまであまり話したことの無かったその友人が車で迎えに来てくれたのですが, この時間が夜 11 時, ミーティングは深夜の 12 時からです. もうこの状況から不穏な空気が漂いますよね.

前日に 12 時からと聞いた時には昼だと思ったんですよ. 夜だったことに気が付いたのは当日の昼ですから, 直前に断るのも悪いと思い素直に向かいました.




50 分程車に揺られてミーティング会場に着きます. こんな時間にどこで会場を借りたんだと思っていたら着いた場所はなんとファミレスです. 不穏な空気はさらに膨らみます.

既にそこには友人の元締めと思われる人物が到着しており4 人様用のボックス席に座っていました.


体格は多少小太りで服は細い白と太いグレーのストライプスーツ, 髪はロングで手元にあるバッグは白地にパステルカラーのヴィトンマークが散りばめられた当時人気を集め話題となっていたモデルでした. もし仮に純正品ならかなり値の張るものだったはずです.

しかし, そのバッグをよくよく見れば, バッグのシルエットを保つのに重要なマチと前身頃後見頃をつなぐ境目の生地が4 辺共に既にボロボロでササクレが出ています. さらに, スーツも全体的に若干シワがあり, はいている靴も手入れが行き届いていません. 発する言葉は丁寧ですが, その見た目からは信用ならない空気がかなり漂っているわけです.


人の印象は見た瞬間で決まります. 私は, この男性を見たその瞬間に彼らのビジネスそのものへの関心が完全に削がれました. 本来であればお時間を頂戴したことに丁寧に御礼を述べた後に, 直ぐにでもその場を後にしていたことでしょう.


しかし, 残念なことに私は友人の車でそのファミレスへ行き, そして今すぐに帰りたくともこの時間では電車もバスもありません. そうこうしていると最近このビジネスを始めたという同年代の男性一人が合流し, 本日のミーティングメンバー (私, 友人, 若い男, 元締め, 計 4 人) が揃いました.


帰りたくとも足が無く帰れないこんな状況ですから, 仕方なく抱えた不信感を押し殺してこの元締めと思われる人の話を聞くことにしました.

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勧誘される
当然ですよね. ミーティングとは名ばかりで, これは完全に勧誘するために開かれた会です.
話を聞くうちにこの元締めが本当に総元締めであり, このビジネス (中身はねずみ講) を始めたばかりだという事がつかめてきます.

如何にこのビジネスの可能性が大きいか, 如何にして自分たちが大きな利益を得ていて, その先に明るい未来があるのかを嬉々として語っていました. やっぱりこういう話をするときには, 当然聞こえの良い話がてんこ盛りになりますよね. そしてこう続きます.




『じゅんが見つけてきた顧客登録者 1 人に対してじゅんに 400 円を渡します. 10 人見つけてくればそれだけで 4000 円です. これはその顧客から売上げが無くても必ず渡します. 仮に月 100 人顧客を作ればそれだけで 4 万円になるから良い商売でしょう. しかもこの顧客が買い物した際には売上の 1% がじゅんの取り分になります. これで利益が出ない方がおかしいでしょう.このビジネスを始めてみませんか?』



ちょっと顔を出してみようかな. 友人の話しぶりからはそこそこの人数が集まっての集会だし, 隅に座って話を聞いてれば目立たないから良いだろう. こんな軽い気持ちだ行っただけで, ここまでの勧誘は想定外です. 認めたくないものだな, 若さゆえの過ちというモノを...


ネットワークビジネスとはどんな事をやっているのかその中身が気になっただけで, この場で契約をする気など元々微塵もありません.


しかし渡された契約書の中身がどうなっているのか, その詳細については気になるものです. 一通り目を通して分かったこの商売の中身は以下の通りでした.




ネットワークビジネスでは無く実態は完全なねずみ講
業態:食料品を含む日用生活雑貨のカタログ販売


契約内容
・提供する会社 (フランチャイザー) が個人 (フランチャイジー) とフランチャイズ契約をかわす (契約金約 16 万円). その後, 毎月 1 万円のシステム利用料を支払う.


・フランチャイジーは 1 冊 200 円のカタログを 100 冊を 1 セットとしてフランチャイザーから購入し, この購入したカタログを第三者へ渡す際に顧客登録と称して住所, 氏名, 電話番号などの個人情報を収集する. この収集した個人情報 1 件につき 400 円をフランチャイザーがフランチャイジーに支払う. (カタログ冊子との差額 200 円がフランチャイジーの利益になる).


・顧客登録した人物がカタログを通して買い物をした際にはその売上げの 1% がフランチャイジーの利益となる.


・フランチャイジーがフランチャイザーへ新たにフランチャイズ契約を結ぶ者を紹介した場合には 1.5 万円の紹介料をフランチャイジーへ支払う.


・紹介者を通して新たに登録したフランチャイジーが顧客を作り, その顧客が買い物をした場合, 紹介者にはその売上の 0.5% が利益として渡される.


・フランチャイザーの関連会社から中古車を流通価格から 25% 割り引いた値段で購入できる.


こんなところでしょうか. これ, どう思いますか?これはひどいですよね?顧客に提供する商品などの具体的な項目は全く触れられていませんし, 基本的には勧誘する人される人に関する事が契約内容のメインです. これは完全にねずみ講ですよ. しかも最後の中古車販売の件が全く理解できません.


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不利な話は完全に秘匿
契約金が必要な話もカタログを在庫としていったん抱える点についても, システム利用料として毎月 1 万円が引き落とされる話も先の元締めの話からは全く出てこないわけです.


しかもこの契約書の中身について, 元締め本人は説明を行いません. 電話がかかってきたことを装い一端席を外してしまいます.
その間にわたしを連れてきた友人に契約内容の説明をさせるわけです. しかもその友人から受けたその説明は契約金とシステム利用料等の費用に関する中身がごっそりと抜けています. そしてその契約書の中身は,主に金品の受け渡しが主目的となっています.


元々契約するつもりはないですし, こんなふざけた契約内容はあり得えませんから契約を拒みますが, 車も割引で購入できることを利点としてしつこく契約を迫ります. 別にそこは利点にならないし!!


なかなか家に帰してもらえる雰囲気とはならず, その後 3 時間程, 契約書を読み返したり気になった点を質問するなどして時間をつぶし続けました.




解放される
空が白み始めた朝方 5 時ごろ, 見かけだけ契約するそぶりを見せ, 名前を書くように少しだけペンを走らせたところで『手元にハンコも無いですし, 通帳の中身が足りるかどうか確認したいのでいったん家に帰って出直したいのですが』と伝えたところ, ようやく向こうも納得したのか解放されることができました.

当然, この時の契約書は『必要な点を記入して持ってきます』と相手に伝え渡しませんでした. 名前もろくに書いてありませんが, それでも変に使われたら困りますからね.


その日の夜に設けられた 2 度目のミーティングは昼頃に電話でキャンセルを伝えました. その際にはこの元締めから口汚く随分と罵られるわけですが, その日初めて会った人にどう思われても別にどうという事はないですよね. それよりも変な関係を作らずに済んだことの方が良かったと思います.


もし仮に, 雰囲気に負けて契約していたら, しくじりどころか人生における大きな汚点となっていたことでしょう.


最近は政府の方針として就業者への副業を認める流れとなってきていますが, 限られた時間でどんな仕事を始めるのか, その見極めがとても大切です.

金持ち父さんの本の通り, ネットワークビジネスも大きな可能性を確かに秘めています. しかしその一方で, その力を悪用したねずみ講との見分けが難しいという現状も確かにあります. ですからこういった人の繋がりを利用するビジネスの話は極力避けるのが肝要です.

もし仮に仲の良い友達からの勧誘であったとしても上手にやんわり断りましょう. 他にも良いビジネスはいっぱいありますからね.


世の中は色んな所に落とし穴が潜んでいます. そして若い時には私の様にその落とし穴を踏むこともあるでしょう. しかし落とし穴を踏んで落ちるかまたは逃れるか, それもまたその人の判断力と行動力で全てが決まってきます.


どんな時にも慎重さを失わずに, 冷静に判断していきましょう.  


そういえば, 近年, 京都で段ボールに入れたフルーツを持ち歩きながら高額販売している大学生に駅前などで出会うのですが, これももしかして同じような類なのでしょうか. 手を変え品を変えて色々なものが現れるものですね.

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