(投資資料) 投資癖をつけよう. おつりで資産運用できる時代がきた!

子供のころお菓子を買ったおつりを貯金箱に入れてコツコツとお小遣いを貯めた思い出はございませんか?徐々に重たくなっていく貯金箱を眺めながらいついっぱいになるかワクワクしていたことを思い出します.  これと同じことがより簡単にできる時代となりました.

ロボアドバイザーで話題をさらったウェルスナビですが, 今度はおつりで資産運用を行うサービスの提供を今春より予定しています.


中身は非常にシンプルです. 日々の買い物で生じた 99 円以下のおつりが徐々に積立てられていき, 500 円を超えるごとに自動投資, あとはロボアドバイザーが自動で運用してくれます. 運用成績はいつでもアプリで確認できるようです.

どうやら欧米では既に提供されているサービスのようですが, ついに日本でも本サービスの提供が発表されました.
この試みは画期的ですね. おつりを積立てる感覚なら, これまで投資や資産運用に関心を示さなかった客層からもその関心を集められる可能性があります. 日本の投資家のすそ野を広げる役割を果たすかもしれません. ウェルスナビとしてもこのサービスの提供を通し, ロボアドを用いた資産運用を本格的に行うコアなユーザーの獲得を目指しているのでしょう.

ウェルスナビからはまだサービスについて詳細は報告されておりませんが, 手数料がウェルスナビ for SBI と同程度の 1% に抑えられるとありがたいですね (小口で積立てるため手数料が上がる可能性はありますが...).


せっかくですからこれを機にウェルスナビのサービスを再確認しておきます.

特徴
米国市場に上場するETF を投資対象とし, for SBI では 30 万から投資が可能です(2017/04/12現在). 自動積立で現金が2万円を越えると再投資が行われます.

以下, SBI の HP から一部抜粋し見ていきます.

透明性
銘柄の選定基準を公開しており, 投資先 ETF も納得できるものが選択されています.

独立性
運用会社から広告料, 手数料を取っていないため, 独立した存在として資産運用に集中できるようです.

厳選された銘柄に絞った運用
透明性にも通じますが, 選定により選ばれた ETF (全 7 分野, 下記を参照) に購入先を絞り, できる限りシンプルに運用されています.
銘柄決定フロー図です
納得できる基準で銘柄を選択してくれています.

自動で税金を最適化
特筆すべきはこれです. 損だし等により受け取り配当額を相殺するなど, 自動で行ってくれるようです.
私も支払う税金を繰り延べるために, 毎年損だしの売買を行っています. これを自動で行ってくれるのは素晴らしいですね.

自動リバランス
定期的に設定した配分比率となるようにリバランスを行ってくれます.

リバランス機能付き自動積立
積立て投資時にリバランスを含めて購入先を決めてくれるという事です.
リバランス機能はまぁ付いていて当然でしょう.


このそれぞれの特徴を一連の流れとして下図の通りサービスが提供されます.
為替取引, リバランスに伴う売買等の手数料を含めて, これらのサービスが運用報酬 1% で受けられるのは正直アリだと思いました. また, 興味としてウェルスナビの運用成績と自分の運用結果推移を比較してみたい誘惑に駆られますね.

ちなみにウェルスナビ for SBI の投資先は下記の ETF です.

米国株式:バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
日欧株式 :バンガード FTSE先進国市場(除く北米) ETF(VEA) 
新興国株式 :バンガード FTSEエマージングマーケッツETF(VWO) 
米国債券 :iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG) 
物価連動債券 :iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP)
不動産:iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)
金:SPDR ゴールド シェア(GLD)

この中から, 投資者が許容できるリスク内で投資比率を決定し資産運用を行ってくれるようです.
私の投資癖から考えると, 絶対に買うことのない債券や金, 最近の利回り低下でめっきり関心の薄くなった不動産投資信託などが まるで桃鉄のボンビーのごとく 勝手に買われるというのはその結果の良し悪しは別として投資に多様性が出ていいですね.

まとめ
今回のおつりで資産運用もこのサービスに準拠するものと思います. しかし初期の積立額が 500 円からと考えると, 上記サービスが全て提供されるものなのか気になります. あとはしつこいですがやはり手数料です. 如何に低い手数料でこれらのサービスが提供出るかで, おつりで資産運用が定着するのか否か, その未来が決定づけられますね.

ウェルスナビからの詳細発表が楽しみです.


Sponsored link
他にもこんな記事を書いています.
MCD と PFF の比較でわかる配当成長株投資の絶対的優位性.

現在の投資先セクターとセクター別配当利回り, 国別比率状況です.









日米間の不動産市場の差



MSCIコクサイについてまとめました.
iDeCo, 積立NISA の投資先として, 選べる手段のうちで最適な手段です.

セクターの状況について考察しています






コメント

このブログの人気の投稿

日本国内世帯の資産残高と保有資産割合, 保有資産別世帯割合の状況について, 私たちはどのように未来へと備えるのか②

持ち家より賃貸の方が有利に決まっている