2017年9月16日土曜日

iShares MSCI Kokusai (TOK) は日本を除く先進各国を網羅する ETF

以前 確定拠出年金等に関連して MSCI コクサイについてまとめましたが, 同指数をベンチマークとする ETF のため指数の特徴など重複する部分がございます. セクター比以降は iShares HP 等を参考にまとめ直しました.

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指数の特徴
主要先進国 22 ヵ国の株式に分散投資する ETF です. 日本を除く指数の為, 私たち日本人のために作られた指数ですね!


MSCI の指数はちょっと変わっている.
MSCI の組成した指数全てにいえることですが, 本指数は時価総額加重平均を基にした指数ではありません.
政府保有株数等の大口の株数を除いた, 実際に売買が可能な株数を元に算出した浮動株数調整後時価総額を用いています. 実際に取引が可能な株数で調整した値というわけですね. まぁ, 単純に時価総額比例配分じゃないんだなって知ってるくらいでいいと思います.


セクター比

構成比率の高い順に金融 (18.59%), 情報技術 (16.51%),  ヘルスケア (12.64%), 一般消費財 (11.44%), 資本財 (10.60%), 生活必需品 (9.70%) となっています. 構成比の並びは VTと似通っていますが, 先進各国が得とするヘルスケアが構成比の 3 位となっています. これが MSCI コクサイとVT, ACWI との違いです.


指数に含まれる国と地域を以下に示します.


投資先国比率上位 10ヵ国


米国 (64.21%), 英国 (7.17%), 仏国 (4.34%) 独国 (3.90%) となっています. VT, ACWI と同様に本指数についても 2 位以下で既に構成比の 10% 以下です. 構成国に日本が無いだけで顔ぶれはほとんど一緒ですね.  


上位構成銘柄 10 社


組み入れ上位 10 銘柄
(%)
Apple Inc
2.43
Alphabet Inc. (A+C)
1.65
Microsoft Corp
1.56
FACEBOOK INC-A
1.16
Amazon. com Inc.
1.14
JOHNSON & JOHNSON
1.06
JPMORGAN CHASE & CO
0.95
Exxon Mobil Corp.
0.93
Nestle SA
0.77
Wells Fargo
0.72
上位 10 銘柄合計
12.37
※ACWI, TOK 共に HP では Alphabet の A 株と C 株を別々に構成銘柄として表記していましたが, 同一の会社ですから私の場合は合算して表記し直しています.


VT と構成銘柄はほぼ同じです. 若干異なるのは Berkshire Hathaway が上位に含まれるか否かですね. VT では BRK が構成銘柄 8 位にランクインし, 代わりに Wells Fargo が 10 位以内から消えています (2017,8,23). 指数算出方法の違いが表れています.


TOK の経費率
信託報酬 : 0.25%


ACWI (0.33%) と比べれば安いですが VT (0.11%), VTI (0.04%) と比較すると少し高いですね. それでも主要先進国に小額から分散投資できると思えば安いものです.

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過去 10 年間のチャート


上場が 2007 年末の為まだ 10 年経過していません. 現在は $60 前後で取引されています. 金融危機直前の高値 $47.81 と比較して 1.27 倍となっています. 金融危機後の最安値 $21.50 から 2.83 倍です.


10 年チャート比較 TOK, ACWI, VT

出ました. ドングリの背比べ.
VT の時にも示しましたが, 今回は ACWI も加わりました. これら 3 つの ETF はほぼ同じ値動きを示してきたことが分かります. 基準とする指数はそれぞれ異なりますが, 米国株への投資割合がどの ETF も 50% 程度 (TOK のみ 64%) で共通しています. 構成する国や地域の比率, 投資先とする企業の顔ぶれが多少異なっていてもその値動きは米国株に引きずられて似通ったものとなります.


TOK 分配金推移


2013
1.255622
2014
1.428543
2015
1.562243
2016
1.392619


分配金利回り 2.65% (2017/08/25)


関連 ETF の分配金利回りは VT (2,15%), ACWI(1.92%) となっています (2017/8/25).


MSCI コクサイと確定拠出年金
確定拠出年金で外国株投信を購入する場合は, 本指数を採用した投資信託を通して購入することが圧倒的に多いです. さすがに米国株一本の VTI やVOO と比較すればそのリターンは見劣りするものの,  先進各国に広く分散された指数としては十分なリターンがあるといえます.


本指数を組成した MSCI とその指数を利用することを選択した国内金融機関の目の付け所は流石といったところです. 私の場合, 会社の確定拠出年金口座での買付けは全額本指数をベンチマークとした投資信託となっています.


山崎 元 氏も確定拠出年金の運用では全額を先進各国を投資先とした指数に連動するパッシブ投信へと振り向ける事を推奨しています (こちら又は関連記事を参照ください.). 山崎 氏の仰る通り, 自分の持つ資産と確定拠出年金をトータルで考えることが大切です. 時間という長期投資の武器と税の優遇を最大限に使う為には, 確定拠出年金の全投資割合をリスク資産に振り向ける事に妥当性はあります.


ちなみに確定拠出年金で積立てられる程度の金額を失って老後の生活が困窮するのではよろしくありませんから, iDeCo 以外にもしっかりと貯蓄できるよう日々の生活にある程度の節度を持って過ごしましょう.


個人型である iDeCo では利用する証券会社によってはより多くの選択肢が持てますから iFree NY ダウや iFree S&P500 等の取り扱いがある場合, そちらへ資金を振り向けることで米国に特化した投資も可能となります.
少し話がそれました.


まとめ
VT, ACWI, TOK はそれぞれ異なる指数に連動する ETF ですが, どの銘柄も基本的に半分は米国でできていますし, その他の構成国の順位も基本的には同じです. よってその値動きは基本的に似通ったものとなっています. その中でも最も米国株比率の高い TOK が最も良いリターンを上げています. 経費率は VT に劣りますが, 今のところTOK, VT 間の分配金利回りの差で相殺可能な額です. (常に右肩上がりの分配金とは限らない事や, その時々により分配利回りの高い銘柄は移り変わる可能性がある点には注意が必要です.)


これまでのところ, 日本を除く先進国へ投資する TOK が比較的良好なパフォーマンスを上げていることが確認されました. 投資対象として選択するに足る銘柄であると判断します.


一方で新興国を含む, 株式全体の成長を取り込みたい場合には, やはり VT や ACWI を利用するのが手軽ですね.


投資に関心や自信がない場合.
資産運用サービスに振り向けるのが最も簡単でおススメです.

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