(投資資料) ウェルスナビのリスク許容度 5 段階と投資先 ETF の特徴


ウェルスナビのこちらのページに資産運用アルゴリズムの説明があります. 前回の記事, 「おつりで資産運用」の中身でウェルスナビが投資対象としている ETF 7 銘柄を示しましたが. 今回はこれら ETF についての紹介です.

以下に投資先 ETF を示します.





米国株式:バンガード トータルストックマーケットETF(VTI

日欧株式 :バンガード FTSE先進国市場(除く北米) ETF(VEA)

新興国株式 :バンガード FTSEエマージングマーケッツETF(VWO)

米国債券 :iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)

物価連動債券 :iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP)

不動産:iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)

金:SPDR ゴールド シェア(GLD)


以上の 7 銘柄です. データ量が多かったので同一ページ内で紹介しきれませんでした. 各 ETF の特徴については別ページに分けて上から順にアップしていきます. 頻度は二日置きくらいになると思います. しばしお待ちください. また, 各 ETF の詳細についてはお手数ですが上記のティッカー名をクリック下さい.


さて本題に入ります.

ウェルスナビは口座開設後, 最初にリスク許容度アンケートを実施します. この結果により投資家のリスク許容度が 5 段階に分けられます. この結果を元にそれぞれ下図の様に ETF を分散投資します.



 リスク許容度 1 から 5 まで徐々に株式の比率が高まるよう設定されています. リスク許容度 1,2 では物価連動国債を投資対象としていますが, インフレとの連動性が高い株式の比率が増える, リスク許容度 3 以降では投資対象から外れています. このように各許容度に合わせて必要な ETF を組み入れ, その投資比率を常に最適化するよう調整するのがウェルスナビのサービスです.

一つの ETF が占める割合は最低 5% 以上, 最大でも 35% 以下になるよう調整されるようです.
以下の図はウェルスナビの HP より 


また, それぞれの資産クラスがどの程度連動するかも考慮し投資先比率を決めています.

この資産クラスの連動度はざっくりとしたデータですが教養として使えるデータなのでアップしておきます.


やっぱり株式は日米欧新興国はどれも相関が高いですね. 不動産 ETF は米国 REIT のETF だけあって米国株との相関が0.7 と高いです. 不動産はそのモノにも価値があり, 見方によっては実物資産と思えなくもないですが, 表のとおり金との連動は 0.1 しかないです. このことからも REIT は高配当株に近い位置づけであることが分かります (キャッシュフローが富の源泉と考えればこう考える方が妥当ですね).

VTI (米国株), GLD (金), IYR (米国 REIT) のチャートを以下に示します. Google Finance からです. それぞれの相関性がチャートからも分かりますね.  VTI, IYR の相関が高く, GLD はそれらと相関が低いことが分かります.




今回取り上げた内容はウェルスナビの資産運用アルゴリズムの説明から抜粋していますが,
どのデータも去年 10 月時点のものです. ウェルスナビでは一年に一度を目途に, 手数料, 資産規模などを総合的に判断し投資先 ETF の見直しを行うようです. また情報が得られ次第まとめます.

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