Walt Disney (DIS) の企業紹介 人々と株主に夢を運ぶ会社

人々の娯楽を支える会社ですね. 私も子供の頃に家族といったテーマパークはいい思い出となっています. 今では主に映画の方 ( MARVEL STUDIOS, LUCAS FILM) で, 楽しませてもらっていますね. アイアンマン, スターウォーズ大好きです.


さて, そんな DIS ですが, 2015 年を境に株価の伸びが止まっています.

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S&P500 の上昇から完全に取り残された同社ですが 21 世紀フォックスの買収も計画されているのも話題となっていましたね. 更なるコンテンツ拡充により DIS の深い堀と高い塀がより強固なものへと変わることが期待されます.


当然ですが, キャラクターはそれだけで武器になります.
ディズニーツムツムやマーベルツムツムでよく遊びましたが, 私の場合これらのゲームはゲームシステムが面白いというよりキャラクターが可愛かったりかっこいいから遊んでいたんですよね.  


前々から購入を検討していた銘柄でしたが, そろそろ投資しても良いかと思い少し状況を見てみました.


地域別売上

利益の 76% は北米, 12% が欧州です. アジア太平洋は 8% しかないんですね.


事業構成

ケーブルテレビなどのメディア事業で約 40%, ディズニーリゾートなどのテーマパーク事業は約 30% となっています. 映画の売上が意外に少なく 16% です. 消費者向けのグッズ販売はさらに少なく 9% です.


S&P500との比較チャート 5 年




S&P500 と比較すると 2015 年までは圧倒していましたがその後横ばいです.

業績は比較的堅調に推移していますが, 先の円グラフの通り DIS の売り上げの 40% はケーブルテレビなどのメディア事業です. そして, 利益の半分もこのメディア事業が担っています.

この部分が動画配信サービスとの競合により客離れが起きています. DIS の利益を支える Back Bone が食われ, 業績が圧迫されることを意味しますから, その懸念を反映して株価の伸び悩みに繋がっています.

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会社概要

会社名The Walt Disney Company
銘柄コードDIS
業種放送
従業員数199,000
PER19.75
予想PER17.18
PBR4.01
ROA9.97%
ROE21.23%
自己資本比率45.03%
予想配当利回り1.54%
参考元は SBI です


実績 PER 19.8 倍, 予想 PER 17.2 倍となっています. 割高感はありますが適正な範囲に収まっています.


ROA 9.97%, ROE 21.23% と, 両指標とも非常に優秀です. 特に ROA が高いのは非常に好感が持てます. 総資本, 株主資本共に効率的に使っているのが分かりますね.


自己資本比率に関しても 45% 程度あり財務状態も良好です.


業績推移


データ元はモーニングスターの HP です.


金融危機前後も売上高は比較的安定に推移し, 2009 年以降は一貫して上昇しています. 昨年 2017 年は前年並みにとどまりましたが, 16% 前後の純利益率は保っており安定感があります.



ROA, ROE 推移


金融危機で一時的に落ち込むものの ROE, ROA 共に上昇を続けています.


ROE はかねがね 21% 程度, ROA については 9.5-10.5% 前後となっています. 株主還元策として継続的に自社株買いを行っている関係で ROE の上昇が顕著です.


CF 推移


テーマパーク事業は設備投資が必要ですから, 継続的に投資 CF を必要とします. しかし, 必要とされる投資 CF 以上に営業 CF を稼いでいる関係で, 毎期多額の FCF を稼いでいることが分かります.

近年の 営業 CF マージンがおよそ 20-23%, FCF マージンが 15% 程度あります. 消費者にとっての夢の国が, 株主にとっても夢溢れる国だったわけですね.


一株当たり利益や配当性向

配当性向が 28% 程度なので増配余地は大きいです.
私としては株主還元を拡充するよりも M&A により魅力的なコンテンツを傘下に収めていくことを優先してほしいと思っています, 他を圧倒する帝国の地位を, より強固で揺るぎないものとしてほしいですね.

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過去 10 年の配当成長
4.46 倍 (昨年増配率 9%)


現在の配当利回り
1.5%


結論
FCF 創出力は抜群で, 保有するキャラクターの人気も高く盤石です.
特許期限と睨めっこしている製薬企業の研究者から見れば, 使用期限の無いキャラクターの所有権はまさにチートレベルの優遇措置です.
DIS はキャラクターイメージにも繋がるブランドイメージ維持の為に, 私たちから見えないところで苦心しているかもしれませんがね.


経済的な余裕を持った人々は, 心の充足を求めてメディアやキャラクターなどに娯楽を求めます. その需要を満たすのが Disney 最大の強みですよね.


売買状況
年初に熱に浮かされながら 110 ドルくらいで買いました. 配当成長と値上がり益に貢献してくれたらと思います. 株価は景気に敏感で, 金融危機では 19 ドルまで株価が下がっています. 下落率は 49% でした. S&P500 の 51% とほとんど同じですね.


S&P500との比較チャート 10 年


金融危機後の株価の伸びは目を見張ります.

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